とても85歳とは思えない若々しい声で「これこそ聖骸布」を
熱くかたられたガエタノ・コンプリ神父、長年の研究者です。
無料公開されたレプリカの聖骸布見学とその講演を聞きに
きのう(26日)カトリック夙川教会に行ってきました。
荘厳だけどシンプルな会堂に初めて足を踏み入れました。
イエスの十字架刑直後に遺体を包んだ亜麻布、とされる「トリノの聖骸布」、
現在イタリアのトリノ、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂にあります。
西洋キリスト教世界では夙に知られ、
布に写った男性の身体の跡は、傷を負ったイエス・キリストの姿と一致するとの謂われが。
長さ約4.3メートル、幅約1.1メートル。
生涯その研究にかけたコンプリ神父に大司教から贈られた精緻原寸大のレプリカを見てきました。
1200年代十字軍によって中東から持ち帰ったとの伝承があります。
後のイタリア王家が入手しその屋敷内の聖堂に飾られ、
1350年頃巡礼者のおとずれが世間の知るところとなりその後、ローマ法王に献上されました。
イエスなのか?その真偽をめぐっては諸説があり、
現代のローマ・カトリック教会も本物とは断言していません。
そもそも2000年前の布が果たして残るのか?炭素14の年代測定や写真撮影、
解剖学や法医学などこれまで科学調査がなんどもおこなわれています。
新約聖書の記述にある
わき腹を槍で刺した痕やむち打ちの痕、布の血痕は、AB型の人間の血、
花粉が布に付着しているが、
パレスチナ特産の植物があるものの有名なオリーブの花粉がナイ、
これはオリーブの花は5月頃咲くので4月に葬られたイエスにはつかないはず、と。
しかし、いかにも不思議なのは、遺体が消えたのに
残された遺体を包んだ亜麻布にイエスの姿がなぜ、写ったか?
しかもネガではなくポジなのは何故??
ミステリー(神秘)です。なお、さまざまな研究解明が続くでしょうが….、
最後聴衆に、「聖骸布は、信仰に必要ではない」と語られた神父にその確たる信仰をみました。
司馬遼太郎が、戦争賛歌ととられかねない日露戦争を描いた『坂の上の雲』の
映画化やテレビドラマ化にはあくまで慎重であったように…。



