2015年09月27日 Sun.

「聖骸布(せいがいふ)」 レプリカですが見て、講演聴きました。

とても85歳とは思えない若々しい声で「これこそ聖骸布」を

熱くかたられたガエタノ・コンプリ神父、長年の研究者です。


無料公開されたレプリカの聖骸布見学とその講演を聞きに

きのう(26日)カトリック夙川教会に行ってきました。

荘厳だけどシンプルな会堂に初めて足を踏み入れました。


夙川教会.jpgカトリック夙川教会 聖骸布.JPG


イエスの十字架刑直後に遺体を包んだ亜麻布、とされる「トリノの聖骸布」、

現在イタリアのトリノ、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂にあります。


ミラノ大聖堂の聖骸布.jpgシャンベリーで公開.JPG 

西洋キリスト教世界では夙に知られ、

布に写った男性の身体の跡は、傷を負ったイエス・キリストの姿と一致するとの謂われが。

長さ約4.3メートル、幅約1.1メートル。

生涯その研究にかけたコンプリ神父に大司教から贈られた精緻原寸大のレプリカを見てきました。


神父さま.JPG新聞.jpg


1200年代十字軍によって中東から持ち帰ったとの伝承があります。

後のイタリア王家が入手しその屋敷内の聖堂に飾られ、

1350年頃巡礼者のおとずれが世間の知るところとなりその後、ローマ法王に献上されました。


イエスなのか?その真偽をめぐっては諸説があり、

現代のローマ・カトリック教会も本物とは断言していません。


そもそも2000年前の布が果たして残るのか?炭素14の年代測定や写真撮影、

解剖学や法医学などこれまで科学調査がなんどもおこなわれています。


新約聖書の記述にある

わき腹を槍で刺した痕やむち打ちの痕、布の血痕は、AB型の人間の血、

花粉が布に付着しているが、

パレスチナ特産の植物があるものの有名なオリーブの花粉がナイ、

これはオリーブの花は5月頃咲くので4月に葬られたイエスにはつかないはず、と。


しかし、いかにも不思議なのは、遺体が消えたのに

残された遺体を包んだ亜麻布にイエスの姿がなぜ、写ったか?

しかもネガではなくポジなのは何故??


ミステリー(神秘)です。なお、さまざまな研究解明が続くでしょうが….


6冊目の著作2015.5.13..JPG


最後聴衆に、「聖骸布は、信仰に必要ではない」と語られた神父にその確たる信仰をみました。

司馬遼太郎が、戦争賛歌ととられかねない日露戦争を描いた『坂の上の雲』の

映画化やテレビドラマ化にはあくまで慎重であったように



posted by nob at 14:28 | 講演・シンポジューム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月29日 Fri.

時がもどるという至福!

 誰も時間を止められない。ましてや戻すことなんかできない。
この世でひとは、時間の非可逆性の中に生きている。
しかし、生きてさえいれば、奇跡はおこる!
生きるとは、そんな些細なうれしい時をふたたび持てる意味かも知れない・・・。
@三田キャンパス正門で島尾先生.JPG 
関学高等部時代の恩師島尾永康(旧姓馬)先生、今年11月で92歳のお元気な姿だ。 

621日(木)、島尾先生は関西学院三田キャンパスで理系の学生約160人を前に「ダーウィン」を話された。
時間はもどり、私メが高等部で授業をうけた40数年前がそのままが目の前にあらわれた!

しかし、講義内容は、最新だ!
 DSCN3999.JPGB.JPG

この朝、西宮のご自宅に先生を私メの車で迎えにいき、
山の緑が雨に煙り、すばらしいグラデュエーションを醸す六甲山を越え、
二人でドライブ約一時間、先生ははじめてだとおっしゃる三田学舎にお連れしました。

「敷地面積は上ヶ原の3倍です」と傘をさし、お出迎えの早藤 貴範理工学部教授。

島尾先生は、「ぼくが旧制関学中学部に入学した昭和8年の上ヶ原はこんなだった。
ま新しいスパニッシュ風の校舎、中央芝生には全校生がすっぽり入った。
それも大学生より中学部生の方が多かった。大阪の都会から阪急電車で通っていた僕には別世界だった・・・」

いまの王子動物園、原田の森から関学が上ヶ原に移転したのは昭和4(1929)年のことです。

 私メ、亡き父の昭和4年ころのエピソードです;
原田の森の樹木を真新しい西宮・上ヶ原まで全校生徒あげてリヤカーで運んだんだ、と言います。

昭和40年ころの学園紛争さ中、その一本、図書館前のモミの木を全共闘の学生が切り倒した、
これに憤慨した父を思い出しました。父もまた関学をこよなく愛した高商部の卒業生でした。

その父の父、私メの祖父は、原田の森時代の関学の校医でした。
学院のすぐ横に盲腸の手術が得意だった戸倉医院が開業していました。
したがい私メ本籍は王子町一丁目、今はパンダが寝起きしています。
祖父・駿吉.JPGC.JPG
祖父・故戸倉駿吉 故矢内正一先生の学生時代診察したとか・・・。

 島尾永康先生90歳のお祝いでは、日本の科学史を記念講演で話され、
以来、
去年は私メの関学でのゲストスピーカーに来ていただきご専門のニュートンを講義されました。

2011年10月12日のブログ「90歳の現役科学者・島尾永康先生をお迎えして」
http://mediawatcher.seesaa.net/article/235773215.html

 今年は、「ダーウィン」です。先生のスゴイのは、40数年前の授業の再現ではないところです。
いままた、新しいダーウィン像を最新の資料を読み我々に説かれます。
D.JPG G.JPG

先生からのメールには「私自身は、ダーウィンとヘンズロー、 ダーウィンとフィッツ・ローの人間関係が面白いと思っています。」
 

矢印をクリックして下さい!
島尾永康先生の講義<前半><後半>にわけて音声で流れます。
 



何回も何回も推敲を重ねられた島尾先生の玉稿は、続きを読むをクリックして下さい。
続きを読む...
posted by nob at 16:06 | TrackBack(0) | 講演・シンポジューム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月27日 Sun.

来日中!イラン国際学准教授の講演会を聴いてきました!

 イランは、古代のペルシャです。
元神戸・ペルシャ館の館長だったジェイ・グラックJAY GLUCK氏とその昔、取材でお知り合いになりました。
私メ、古代ペルシャに興味があり、年1回芦屋山手のグラック邸で催されたバーゲンセールに行き、傷だらけの安い安い発掘陶器やローマンコインを買った思い出があります。
でもその時ふるまわれたスミ夫人のアップルティの美味しかった印象しかないイラン・ペルシャ音痴です。
同志社大学立て看板.jpg  
昨日、平成24年5月26日午後から、
 
「アラブの春以後のイラン国内政治の様相と核問題の進展」と題する講演会があり聴講してきました。


スピーカーは、テヘラン大学大学院国際学研究センター所長のアスガルハーニー准教授です。
勿論無料、同志社大の教室は百数十人の聴講者で満席。若い学生も熱心にノートを取っていました。
 

イランを「悪の枢軸」と呼び、「テロリスト支援国家」とのレッテルをはり、経済制裁措置をとるアメリカ、それもメディアが煽る・・・。 

Prof.Asgarhaniは、穏やかな話しぶりですが、ウチにはなんとか我々の側を理解して欲しいという思いがあふれたご講演でした。 

うずまくアメリカの思惑、石油利権、そして、親米イスラエルを巻き込んだ産油国イランの国際社会を舞台にする苦悩が伝わってきました。
講演の教室.jpg
さかのぼれば、米国支援のパーレビー国王政権が倒され、イラン・イスラム革命が成就したのは19792月のこと。

古代ペルシャ発掘物の収集家、前述のアメリカ人ジェイ・グラック氏は、イランでの膨大なコレクションを革命前に日本に運び込み、難を逃れたのでした。

 同じ1979年の11月4日 テヘランの米国大使館員人質事件が発生しました。全人質の解放は、約440日後、1981年1月20日でした。この一連の出来事は、日本でも大きなニュースとしてメディアで知らされていました。

 しかし、解放に至るには、アルジェリアの仲介があり、イランと米国は、アルジェ合意を締結し、やっと全52人の人質が解放された由。

 1981年、イランと米国のアルジェ合意???知らんかった〜!

 アルジェ合意の骨子
@米国は、イランの内政について政治的、軍事的干渉をしない。
A米国は米国内のイランの凍結資産及びイランへの経済制裁を解除する。
Bイラン・米国請求権裁判所で今後は争わない。
C米国は、前国王の資産の引き渡しを行うが、その際、主権免除原則には基づかないことを保障する。
Dイランは、米国に対する債務を払う。 

合意から見ると、すべて米国は約束を守ってないじゃない!!

教授によるとDの債務は、イランは支払ったそうでCのパーレビー国王の資産は、いまだ米国から返却されていない。@、A、Bアメリカはすべて不履行。 

「核開発疑惑」がどうのこうのと内政干渉を続けるアメリカって??
そのあげく国連も巻き込んで経済制裁を加えるアメリカって?? 

―イランは、NPT(核不拡散条約)に加盟している国。ということは、IAEAに国内の核関連施設を報告する義務があります。報告せずに核関連施設を稼働させていたとすれば、当然NPT違反。―http://www.poliarts.net/affairs/%E7%B0%A1%E5%8D%98%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%80%80%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%A0%B8%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E4%BD%95%EF%BC%9F%E2%91%A3%E4%B8%8A%EF%BD%9E%E5%86%B7%E6%88%A6%E5%BE%8C.html
と鬼の首を取ったかのようなアメリカや日本でのイラン情報、
これに日本のマスメディアも同調(?)した報道が我々の知るイランという国。
 どっちに味方するではないが、少なくともメディアは、アルジェ合意を伝えないと。

私メが、無知だっただけ?? 

世界人口の半分、キリスト教徒約20億人、イスラム教徒約1215億人。

相互不理解、“ことば”が通じ合わない国同士、どちらも己の神、その正義を主張する一神教・対立の根は、深い。

 日頃、多くの情報をとりなさいと受講生たちには偉そうに言っている私メ、
国際問題に関して一方の主張(すなわちアメリカ側)しか知らない、
自分を深く反省した講演会でした!

平和をつくりだすためメディアの責任は、大きい。
posted by nob at 17:09 | TrackBack(0) | 講演・シンポジューム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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